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2010年11月19日 20:04
レディース鍼灸 斉藤先生に聴く!仕事の極意

斉藤剛康先生プロフィール
明治鍼灸大学一期生

NPO全国鍼灸マッサージ協会 会長
事業協同組合 全国鍼灸マッサージ師協会 副理事長
明治鍼灸大学 非常勤講師
全日本鍼灸学会 愛知地方会 監事
全日本鍼灸学会 認定鍼灸師
愛知県の豊田市・豊川市・新城市・名古屋市・豊橋市に7つ、東京都中野区に1つの鍼灸院とレディース鍼灸院を経営する剛鍼灸院グループの総院長。
「剛鍼灸院」「レディース鍼灸さいとう」レディース鍼灸さいとうは日本初の女性専門の鍼灸院であり高度で専門的な鍼灸治療が人気を集めている。

鍼灸専門の治療院での驚異的な患者数や実績を誇り、そのスタッフのレベルの高さなどが巷でうわさになっています。美容鍼灸の第一人者で全国鍼灸マッサージ協会の会長でもあるまさに「カリスマ」の斉藤先生にお話を伺いました。
【自分の得意分野をひとつ作らせるのが僕の方針です】
兼松:先生の鍼灸技術の得意分野を教えていただけますか?
斉藤先生:不妊症ですね。あと眼科の治療です。
兼松:眼科ですか。患者さんは多いですか?
斉藤先生:多いですよ。眼精疲労や仮性近視、斜視、色盲だけでなく黄斑変性症のような西洋医学では難治性と言われる患者さんも治療しています。
兼松:先生のグループは各施術者の方がそれぞれに専門分野をお持ちですよね。それは戦略があってのことなんですか?
斉藤先生:いや、そうではなくて、施術者が自分の専門分野、得意分野の治療技術を磨くことで、1年目の先生も他の先輩施術者をその分野に関してしのぐことができるでしょう。だから、自分の得意分野をひとつ作らせるのが僕の方針です。
兼松:はあ・・では先生のところにいらっしゃるスタッフの方は全員得意分野があるんですか?
斉藤先生:はい、全員違いますよ。
兼松:すごいですね。自分で決めていいんですか?
斉藤先生:もちろん!就職後最初の3年は基本的な整形分野を担当しますが、その後は専門分野を担当します。
兼松:楽しいですね。どんどん専門性が高まっちゃって斉藤先生を抜いてしまったりしないんですか?
斉藤先生:私は総院長という役職につきましたが、うちの院長は耳鼻科分野ばっかりやってますよ。一日の半分は耳鼻疾患の患者さんばっかり担当してますからねえ、この分野に関しては私よりできますよ。
兼松:いいんですか?
斉藤先生:全然いいですよ。当たり前です。
兼松:太っ腹というか、普通は大先生というか、院長先生が一番できるというか、すごいことになってますよね。
斉藤先生:それはね、おかしいよね。私が全てできるなんてことないでしょ?
兼松:ではスタッフの方は、もっと勉強したいときや疑問を持って聞きたいことがあるときは、斉藤先生ではなくて他の先生のところへ聞きに行ったりするんですか?
斉藤先生:そうそう、もちろんそうだよね。
兼松:変な話、もって帰ってきた治療法が先生の方針と合わない事もありますよね?
斉藤先生:それはね。もちろん話し合って、一緒に考えながら新しい治療法を組み立てますよ。大事なのは患者さんにとって負担が少なく効果的なことです。
【5年以上働いたら、いつ開業してもいい。】
兼松:先生のところは今8つの鍼灸院がありますが、スタッフは何人いるんですか?
斉藤先生:鍼灸師だけで26人います。
兼松:その中で専門性を持って働いている方は何人ぐらいいるんですか?
斉藤先生:18人だね。
兼松:核になって施術ができる人が18人ですか。すごいですねえ
   この方たちは、いずれは開業されるんでしょうか?
斉藤先生:もちろんそうですよ。うちで5年以上働いたら、いつ開業してもいいように育てます。いたい人は何年いてもいいけど、開業する気があるなら5年ぐらいで出たほうがいいよと言っているよ。昔は5年で開業する気がないと採用しなかったよ。それだけ本人のやる気、決意が患者さんと向き合う治療には必要なんです。
兼松:5年で放出しちゃうのはもったいなくないですか? 教育投資の分を回収しきれてないというか・・
斉藤先生:全然。そんな風には思わないよ。
兼松:先生の治療院が鍼灸学生に人気な訳ですね。
【明治の一期生なんです】 
兼松:先生の個人的なことを少しお聞かせいただきます。先生は最初から鍼灸だったんですか?
斉藤先生:そう、高校出てすぐ明治です。
兼松:たしか一期生ですよね。
斉藤先生:そうなんだよ
兼松:明治の一期生って変わった方というか個性的な方が多いですよね。
斉藤先生:教員が多いですよ。全国の鍼灸学校のね。
兼松:その中で開業という道を選んだのはどうしてなんですか?
斉藤先生:最初に勤めたのが病院でね、西洋医学の中での東洋医学に限界を感じたんだよね。だから、鍼灸師としての自分が患者さんにいいと思える治療をするには開業しかないと思ったんです。
兼松:病院はどんな病院だったんですか?
斉藤先生:普通の総合病院だよ。総合病院の中のリハビリテーション科でね。「我々鍼灸師がいる場ではない」と入ってすぐ感じてね。
兼松:すぐやめちゃったんですか?
斉藤先生:いや(笑)そんなわけにいかないから、2年は働きましたけどね。
兼松:初の開院は豊川ですよね。
斉藤先生:地元じゃないけど、ご縁があって開業したんですよ。
【一日5分、でも毎日続ける】
兼松:先生の勉強法ってどんなですか?
斉藤先生:一日5分
兼松:え?一日5分しか勉強しないってことですか?
斉藤先生:そう、それ以上やらないよ。
兼松:本当ですか?
斉藤先生:今日患者さんを診てわからなかったことを調べる。それが5分間。
兼松:それだけ?
斉藤先生:分からないことだけを調べる。だけどその調べたことはもう絶対に忘れない。それだけだよ。
兼松:そこではぎゅーっと集中して5分って感じですか?
斉藤先生:いや、寝る前にさらーっと本を読む感じよ。
兼松:かっこいいですね。
斉藤先生:かっこいいかどうかはわからないけそ、それじゃなかったら続けられないじゃない。
兼松:1日必ず5分わからなかったことを調べるって、簡単に聞こえますけどなかなか続けられないですよ。
斉藤先生:そう、続けないとね。
兼松:もしかして、先生クラスになると、もう分からないことってないとかはないですか?
斉藤先生:いや、ありますよ。だからお酒飲んだ日でも絶対やります。
【患者さんの数を数えるのと、患者さんを想うのとは違うんだよね】
兼松:ほんとですか?すごいですねえ。先生って、もう5店舗あって、講演もあって、経営のことだけできるかと思うんですが、現場に出られる理由って何ですか?
斉藤先生:いやいや、いつまでたっても臨床家は臨床家だから、僕はみんなと一緒に現場にいたいんだよ。
兼松:治療家の方が経営者になっていく過程で、自分が現場から離れていくタイプの方が多いと思うのですけど、先生は現場にこだわるのはなぜですか?
斉藤先生:現場に立たないと若手に負けちゃうじゃない。同じ臨床家として勝負してたいんだよね。
兼松:本当に臨床家なんですね。経営者としてのスタンスではないんですね。
斉藤先生:治療院経営で計算しちゃったら駄目なんだよ。後3人着てくれないと困るなあとか、今日7人じゃ足らないなあ、なんて計算しだすとおかしくなるんだよ。
今日のあの患者さん治ったかなあとか、あの治療はどうだったかなあとか、そういうことを考えないとね。同じことでも数を数えるのと、患者さんを想うのとは違うんだよね。考え方なんですが、そこを間違えるから経営がおかしくなるんだ。
兼松:数じゃなくて患者さんですか
斉藤先生:何のために治療院はあるの?何のために仕事してるの?何のために施術してるの? ここをわすれちゃ駄目だよ。患者さんのためにあるんだよ。経営のためにあるんじゃないんだよね。

【ダメなスタッフをとっても、くびにしないです。】
兼松:それはきっと、耳が痛いと思っている施術者は多いですよね。
斉藤先生:そう、だからうまくいかないんだよ。
兼松:その経営マインドというか、心構えって言うのはスタッフの方全員が知っているんですか?
斉藤先生:もちろん。全員で共有してます。
兼松:その心構えで開業すれば成功しますよね。
斉藤先生:うん、駄目なスタッフとってもくびにしないです。今まで一人も切ったりしてないよ。ちゃんと成功できるようにしてから出してる。
兼松:こいつ駄目だからくびにしようとか、しないんですか?
斉藤先生:駄目なスタッフだったとして、それは教えて育てる能力がこちらにないということで、その子のせいじゃないでしょう。

【僕には大義名分がある】
兼松:先生の教育哲学や経営哲学って一貫してる印象を持ちますけど、それって何でしょうか?
斉藤先生:大義があるんだよ。僕には大義名分があるからそれに基づいているだけだよ。
兼松:大義ですか?
斉藤先生:自分の生き方の大義名分は「何のために仕事をしてるんだ→患者さんのため」これだけなんだよ。
兼松:全ての仕事は患者さんのためにしているということですね。
斉藤先生:自分のために仕事をしている人は駄目になっちゃうんだよ。みんな数字を追いかけるから駄目なんだよ。分かるでしょ言ってること
兼松:ええ、分かりすぎて耳が痛いです。
斉藤先生:セミナーをしているのも、会を持っているのも全部患者さんのためなんだよ。教える施術者の方の後ろには患者さんがいる。その人たちのためにしていることなんだ。
兼松:大義名分。全ては患者さんのために。
斉藤先生:そう
兼松:先生の座右の銘も
斉藤先生:大義名分 患者さんのため
兼松:うーーーーん 一貫してますねえ・・


【流派にこだわるとはずすよ】
兼松:新人施術者にお勧めの医学書とか勉強法とかあったら教えてほしいんですが
斉藤先生:ない。「こだわるな」ってことかな。
兼松:こだわるな?
斉藤先生:治療法にこだわると、自分に酔っちゃうんですよ。どんな患者さんも自分の型にはめこんだりね。そうなると患者さんが置き去りになるでしょ。
治療法にこだわるんじゃなくて、患者さんを診ないとね。
ひとつのものを追いかけすぎると、道をはずす。流派にこだわるとはずすよ。
兼松:経絡の人に多いですよね。
斉藤先生:学生時代に頭のいい人ほど1つの治療にはまって、患者さん診ないね。ぶれない様にするにはかえっていろんな本を読んだり、いろんな勉強をしたほうがいい。
兼松:かえってですね。
斉藤先生:自分の治療法に溺れないようにしないといけないよ。患者さんの満足じゃなくて自分の治療法に満足したら駄目ですよ。そこに大義がないでしょ。

兼松:学び〜ずユーザーに何か一言アドバイスやメッセージをいただけますか?
斉藤先生:偏らないように。幅広く、偏りなく勉強してください。
兼松:ありがとうございました。


インタビュー後記 兼松暁子
「耳が痛い。」というより、「耳から血が出る」ぐらい耳の痛いお話をいただきました。
教育方針。経営方針。自己鍛錬。すべてが素晴らしくって、感動のインタビューでした。
自分が施術者としてまだ現役だったら、先生のところで5年働きたかったなあ・・と。
明快な大義があることの強さを感じる時間でした。私もブレずに仕事ができるように「何のために仕事をするんだ→」の解を探したいと思います。

ちなみに、11月27日土曜日「レディース参観日」にて、おじゃまします!!楽しみ〜
カテゴリー:インタビュー『カリスマ』に聴く!
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